<演者> 細胞生物学部門 太田 成男 先生
<日時> 2017.1.26(木)15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
<要旨> ミトコンドリアタンパク質のアルデヒド脱水酵素2(ALDH2)の 遺伝子多型がアルツハイマー病の危険因子であることを同定しました。従来、ALDH2酵素活性欠損の人は、アセトアルデ ヒドを分解できないために、いわゆる下戸 (お酒に弱い人) であることが知られていましたが、その後の研究によってALDH2は、酸化ストレスへの防御機構を担っている事を解明しました。従来は、飲酒との関係でのみ議論されていたのを酸化ストレスへの防御機構として働いているという新しい 概念を提出することができました。この研究過程で、酸化ストレスがある程度存在すると、むしろ酸化ストレスに耐性になるメカニズムを解明しました。その後の発展にふれます。